愼允翼さん「ルソーの生き方に少しでも近づきたい」ルポ 読書百景 #4後編
東大にとっても”きっかけ”となったはず 東京大学大学院に通う愼允翼さんは、いま、フランス文学の研究室でジャン=ジャック・ルソーなどフランス思想や哲学を専攻している。
全身が動かなくなる難病の「脊髄性筋萎縮症(SMA)」とともに生きてきた彼は、これまでも学校で「学び」のために様々な工夫をしてきた。たとえば、小中学生のときのテストでは、学校側との交渉によって、介助員に口頭で伝えた解答を代筆してもらう形をとった。また、高校受験では別室でのパソコンの使用や試験時間の延長をやはり学