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エッセイ

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ご自身の経験や研究に基づく作品を中心にアップしています。
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記事一覧

野口あや子「春はあけぼの シーシャようやく白くなりゆく」天才歌人、ラップ沼で溺れ…

◆今月の一首 Bitchと言わずbad galsと言い換えるフィメールラッパーどこも煉獄 誰よりファ…

読書百景
3週間前
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野口あや子「大好きなお母さんと愛しい彼女とビッチとギャルしか出てこねえ」天才歌人…

◆今月の一首 リズムキープリズムチェンジの鮮やかにフーディーのなか揺れるからだは 喧嘩と…

読書百景
1か月前
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野口あや子「とりあえずride on してこのままgo on」天才歌人、ラップ沼で溺れ死ぬ #2

◆今月の一首 Awich のtype beat に声を乗せくずし字のごとく声をくねらせ  九月、私は中部…

読書百景
1か月前
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野口あや子「ファッキンファッカー」天才歌人、ラップ沼で溺れ死ぬ #1

◆今月の一首 女のくせに歌人なのにと言うやつらバイブスぶち上げかましますわよ  蒸し暑い…

読書百景
2か月前
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アンナ・ツィマ「賭け布団」ニホンブンガクシ 日本文学私 #5

 誰にも教えたくない、心の中に隠しつづけたい話はどんな人にでもあるだろう。いつかバレたら…

読書百景
2か月前
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アンナ・ツィマ「迷い姫」 ニホンブンガクシ 日本文学私 #3

ベルリンの朗読会  私のデビュー作、『シブヤで目覚めて』の最初の翻訳はドイツ語版だった。…

読書百景
6か月前
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アンナ・ツィマ「アフター読」 ニホンブンガクシ 日本文学私 #2

再読で〈読み返る〉   初読は二度と繰り返せない。それゆえ自分が好きな本をまだ読んでいない相手が羨ましい。今読んでいる本を終わらせたくないと感じたりもする。   初読は冒険的だ。一方で私は〈再読〉も魅力的だと思う。久しぶりに小説を読み返すとき、頭の中に浮かんでくるのは小説の登場人物やスト―リーの出来事ではなく、昔の自分に他ならない。初めて読んだ頃の気持ちやムードは勿論のこと、文学に全く無関係なこともよく浮かびあがる。当時住んでいた地の風景、学校や仕事への通い道。読んだ時期

アンナ・ツィマ「河童に目覚めて」 ニホンブンガクシ 日本文学私 #1

プラハ4区に生まれて  小説とは不思議なものだ。  スラヴ文学者の沼野充義は、外国の文学を…

読書百景
7か月前
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