読書百景

小学館のWEBメディア「読書百景」|紙、電子、点字、オーディオブックなど、本の味わい方は人それぞれ。これからの読書のかたちを提案します|ノンフィクション、エッセイのほか新刊情報も|毎週月曜、時々金曜更新|お問い合わせ→http://p.sgkm.jp/dokushohyakkei

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    ブックデザイナー鈴木成一さんによる「超実践 装丁の学校」授業レポートを中心に、装丁に関する記事をアップします。

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    本連載は、上海在住経験があり、民主化デモが吹き荒れた香港のルポルタージュなどをものしてきた西谷格氏による、中国・新疆ウイグル自治区の滞在記です。少数民族が暮らす同地は、中国当局による監視が最も厳しい地として知られています。

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記事一覧

女性鍼灸師の施術室より:過剰適応のせいでいじられキャラになってしまったあなたへ【黒い感情と不安沼】#3

野口あや子「とりあえずride on してこのままgo on」天才歌人、ラップ沼で溺れ死ぬ #2

編集日誌#7 連載第2話

女性鍼灸師の施術室より:他人の成功や幸せが心に障る、ザラつくあなたへ【黒い感情と不安沼】#2

木村匡志×オーテピア「すべての人を本の世界へ」読書バリアフリーをめぐる旅 #1

片岡見悠さん「最初は2倍速、次第に4倍速が普通になった」ルポ 読書百景 #6

女性鍼灸師の施術室より:過剰適応のせいでいじられキャラになってしまったあなたへ【黒い感情と不安沼】#3

起立性調節障害の方にみられる環境への“過剰適応” 椿さん(20歳)は、高1の夏休み明けから、学校に行けなくなってしまいました。登校しようとすると鉛のように体が動かなくなるのだといいます。    椿さんの診断名は「起立性調節障害」。簡単に言えば、血圧や心拍を調整している自律神経の機能がうまく働いてくれない症状です。横になっている状態から立とうとすると、立ちくらみやめまいを起こしやすいという特徴があります。同時に倦怠感や頭痛、腹痛を感じることが多いので、学校や仕事に行きたくても、

野口あや子「とりあえずride on してこのままgo on」天才歌人、ラップ沼で溺れ死ぬ #2

◆今月の一首 Awich のtype beat に声を乗せくずし字のごとく声をくねらせ  九月、私は中部国際空港にうずくまっていた。久しぶりの遠出。しかもいきなりの飛行機。しばらくは男性の声も怖くてちょっとした外出さえままならなかったというのに、急にAwichの歌詞に出てきた「うるまの煙草」を吸うために沖縄? しかも行くといっても沖縄でAwichのライブがあるわけでもない。しかもそのあと沖縄に興味を持って調べまくったせいで、勢い余ってスキューバダイビングの体験まで予約して

編集日誌#7 連載第2話

「黒い自分を持て余す」。 新連載『黒い感情と不安沼』第2話のキーワードは、まさにこれです。 ひとの成功を素直に喜べない。 誰かの活躍の報に触れると、「心に障るんです、ザラッと」と、今回の患者さんは言います。 ああ、いい大人なのに、みっともない。 そんな自分を受け入れられなくて、そんな自分が許せなくて、体調までもが悪くなる。 その状態を、鍼灸師のあつこ先生がズバッと解説し、そしてこう言うんです。 ・・・・・・・・・・・・・・・どう言うかは、本編をお読みください! あつこ先

女性鍼灸師の施術室より:他人の成功や幸せが心に障る、ザラつくあなたへ【黒い感情と不安沼】#2

笑顔で拍手しながらも、黒い自分が疼くのがツラい ときどき、「黒い自分を持て余す」と来院される方がいます。「先生、私、心の中が真っ黒なんです。そんな自分が嫌いです」と。    紫(ゆかり)さん(43歳)が当院にいらした理由は胃痛、頭痛、腰痛、便秘に生理痛、むくみなどの症状からでした。    どの患者さんもそうですが、皆さん、はじめは体調不良を訴えます。体のどこかが痛いのですから当然です。でも、そのうちに、ポツリポツリと心の内側を話してくださるようになります。紫さんはこう言いまし

木村匡志×オーテピア「すべての人を本の世界へ」読書バリアフリーをめぐる旅 #1

小学館マーケティング局アクセシブル・ブックス事業室で、読書バリアフリー・アクセシビリティ関連の業務を担当する木村匡志と申します。  読書バリアフリーについての意識・関心を少しでも高められればとの思いから、読書バリアフリーをテーマにした社内セミナーや勉強会を集英社で共同開催する取組みを2022年に始めました。  本稿は、セミナーへの登壇を依頼、相談するために訪問した高知の「オーテピア」を取材、同館について読書バリアフリーの取組みを中心にまとめたものです。  高知城のすぐそ

片岡見悠さん「最初は2倍速、次第に4倍速が普通になった」ルポ 読書百景 #6

『オリエント急行』を聴いて  片岡見悠さんは現在、横浜の専門学校で陶芸を学ぶ20歳の若者だ。彼には文字の読み書きに困難を抱えるディスレクシア(識字障害)がある。  ディスレクシアとは発達障害の一つで、読むのに時間がかかる、文字を読み間違う、文字を見て内容を理解するのが難しい、文字が歪んで見える、鏡文字になって見える、揺らいで見える——など症状は人によって様々だ。 「僕の場合は特に漢字の読み書きが無理だったんです。カタカナや平仮名は読めるのですが、当時から画数が複雑な漢字